人身傷害保険と搭乗者傷害保険は、どちらも自動車事故で死傷した場合に「人」に対して補償される点は共通しますが、保険金のしくみと、保険金の支払いタイミングが異なります。
支払われる保険金のしくみ
人身傷害保険は、ケガの治療費の実費だけでなく、休業損害、看護料、介護料、冠婚葬祭費などが補償されますが、搭乗者傷害保険ではそれらがないことも異なる点です。
人身傷害保険
- 保険金額の上限は3,000万〜1億円または無制限に設定可能
- 損害額算定基準による総損害額が支払われる
- 重度後遺障害が生じ、かつ、介護が必要と認められる場合に、人身傷害保険金額が無制限以外のときには、保険金額の2倍を限度に保険金が支払われる
- 総損害額には、通院費や休業損害、看護料、葬祭費用などの費用も含まれる
搭乗者傷害保険
- ケガの部位・症状に関わらず、治療日数の合計が5日以上の場合に一律10万円が支払われる
- 事故発生の日から、その日を含めて180日以内に死亡した場合には、1名につき保険金額の全額が支払われる
- 事故発生の日から、その日を含めて180日以内に後遺障害が生じた場合には、後遺障害等級に応じて1名につき保険金額の4%〜100%が支払われる